自分は自分、あなたはあなた

カウンセラー・コーチ・セラピストなど、相手の話しを聞く職業の方はたまにこんなミスをしてしまいます。

 

『あなたの感情は自分のもの』  

 

抽象的すぎましたかね。

 

 

どういう事かと申しますと、コーチやカウンセラーは相手の話しを真剣に聞きます、相手の気持ちを本気で理解しようとします。

 

これは当然の話しです。

ですがここで多くの人はミスをおかすんです。

 

 

それが『相手の気持ちそのものになってしまう』

こうなったらどっちがハイパーラポールをとってるのかわからなくなってしまいます。

 

相手の気持ちを理解しようとして相手の臨場感世界に入りそのまま同調し、相手の感情が自分の感情に….. ミイラ取りがミイラになった瞬間ですね。

 

相手の話しを真剣に聞き気持ちを本気で理解しようとするのはいいのですが、相手の感情に同調してはいけません。

 

 

臨場感空間を支配するべき側が支配される、最悪なパターンです。

相当な手練れでなければ挽回は望めません。  

 

 

真剣に聞きながらも心に1枚膜を貼る感覚で聞いてください。

 

 

よくわからなければ『あなたはあなた、自分は自分』

と心でしっかり理解して聞いてください。  

 

 

例え話しを交えますと、 彼氏・彼女や友達がAさんの悪口を言ったとしましょう。

「Aってなんなんだよ!こっちがいくらちゃんと説明しても、全く理解してくれない。話しをしてる最中もちゃんと聞いてるんだかわからない表情してるし」

「またAのやつ遅刻してきたよ!毎回遅れてくるんだ!そのせいで毎回1時間も待たせれるんだよ!」

 

 

さぁ、怒ってるのは誰でしょう? 話しをしてる人ですよね?これを多くの人は自分の話しのように怒りに同調します。

 

 

あなたはあなたです、決してAさんを怒っているわけではございません。

なのに話しを聞いたとたんAに対して同じように怒りの感情がわき起こります。  

 

 

これはあくまで例えですが似たような事が起こります。

一般の方ならこうなる理由もわかります、でもプロがこうなってはいけません。

 

プロは真剣に話しを聞きながらハイパーラポールはしっかり自分が持っていないといけません。

 

 

ハイパーラポールを渡してしまうとセッションの効果や成果に著しく影響を与えます。

 

 

抽象度を相手に合わせるのはいいですが、延々と同じ所にいる必要はございません、同じ視点でセッションをしてるのであれば友達に話しを聞いてもらってるのと同レベルです。  

 

 

真剣に聞くのは当然の事だが『自分は自分、あなたはあなた』という事を忘れないでください。

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